整体院に行く前に知っておくべき5つの内容

マッサージを受けるべき症状

マッサージ

 

マッサージで改善する代表的な症状は、肩こり、運動性の疲労、むくみ、自律神経の乱れなどです。

 

まず肩こりについてですが、そもそも肩こりとは肩周辺の筋肉が固まってしまっている状態のことで、マッサージすることによって筋肉がリラックスし、柔らかくなるので改善が期待できます。

 

次に、運動性の疲労についてです。
運動して筋肉に負担がかかると疲労物質が発生すると考えられておりますが、マッサージで血行を促進し、疲労物質をより早く排出させると、疲労が回復しやすくなるということです。また、筋肉の緊張を弱めることで体のコンディションを整えます。
同様に、血液やリンパの流れが良くなることで体の老廃物を排出しやすることで、むくみにも効果があると言われています。

 

最後に、自律神経の乱れの改善です。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つが存在します。ストレス社会である現代では、活動の交感神経が休息の副交感神経より多く働いているとされていますが、マッサージを行うと、副交感神経が優位になります。
実際、マッサージを受けた後には眠くなったりするなど、リラックス効果を感じることも多いでしょう。

 

このようにマッサージによって体の不調が取り除かれます。


様々なマッサージ

マッサージにはたくさんの種類が存在し、その特徴はマッサージ方法によってさまざまです。その中の一部を紹介していきます。

 

1.オイルマッサージ

オイルマッサージは私たちがマッサージと聞いてイメージするマッサージ方法で、主にアロマオイルを使った、リラックス効果の高いマッサージ方法です。
肩や背中など普段、自分では手入れのしにくい部分の施術が人気で、腕や足など全身も行うことができます。

 

血液の流れを促進し、体に溜まった老廃物・余分な水分の排出することでむくみや肩こりなど体全身のお悩みに効果があると考えられています。
オイルマッサージを行うことで美しく健康的な体づくりを目指すことができます。

 

2.足つぼマッサージ

足つぼマッサージは、テレビなどで見たことがある方も多いのではないでしょうか。
足は、重量の影響から血液の溜まりやすい部位です。足の血行を良くすることは全身の血行促進に繋がります。
また、足は全身の反射区が投影されており、マッサージを行うことで足とは一見関係のないように思われる、腰痛やひざの痛みなど全身の不調の回復が期待できます。

 

足をマッサージすることで得られる効果はそれだけではありません。
日本人が発病しやすいと言われている糖尿病ですが、動脈硬化や神経障害といった合併症が起こると、「糖尿病足病変」と呼ばれる重大な病変に進行してしまう危険性があります。

 

このような糖尿病から起こる病気を治療・予防する手法として、足つぼマッサージ等のフットケアが注目されています。
医療面での効果も期待できる足つぼマッサージは、日々の健康を維持する効果があると言えます。

 

3.按摩・指圧

按摩は古代中国を起源とし、奈良時代に日本に伝わったとされています。東洋医学の「気血や経絡の変調を整える」という考えに基づき、筋肉を手でもみほぐし、血行をよくすることで疲労や肩こりなどの改善が期待できます。
日本では国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」の免許をもつ人のみが行うことのできる施術です。

 

マッサージとの違いについて、「マッサージ」に含まれる手法は、「揉む・叩く・押す・さする・こねる・震わせる」の6つに分けることができますが、按摩はこの中で「揉む」を中心とする施術方法になります。また、西洋医学をもとにしたマッサージとは異なり、体の中心から末梢の方向に向けて施術を行い、衣類やタオルの上から施術するのが按摩の特徴です。

 

そして、按摩の語源である伝統的な東洋医学の「抑按調摩」に柔道の活法等の要素を加えて日本で独特の発展を遂げたものが「指圧」であると言われています。
手や指を使い、全身のツボを刺激することで、人間の体に備わっている自然治癒力を高め、不調を改善していきます。

 

このほかにも、フェイシャルマッサージやタイ古式マッサージ、妊婦マッサージなど数多くのマッサージが存在します。

マッケンジー法というものを聞くがこれはマッサージなのか

マッケンジー法は、腰痛や首の痛み、手足の痛み等に対する検査法、施術法としてニュージーランドの理学療法士、ロビン・マッケンジーによって、1950年代に考案されて以来、世界中で広く活用されている健康回復のための自己管理方法であるとされています。
マッサージとは異なるものだと考えてよいと思われます。

ぎっくり腰のような急性の痛みにも合うのか

ぎっくり腰の原因は筋肉や神経など様々な可能性が考えられ、それぞれに合う治療をしなければ、有効ではないうえに痛みを悪化させてしまう場合があります。
マッサージは筋肉の緊張を緩めて、血液やリンパの流れを良くする効果があるので、筋肉に関わる原因のぎっくり腰には効果があることも考えられます。

 

ただ、ぎっくり腰に限らず、痛みの原因を自分で判断することは難しいので、まず医療機関を受診し、検査等を受けることで、原因を見つけてから、状況によってマッサージの施術を受けるのが良いとされています。